南天の実の朱色が冬の景色を感じさせるこの頃、AさんとSさんが、Sさんの新築された家にAさんの書かれた”書”を額装して飾りたいと来店されました。”書”の作品は大きく素晴らしいものでした。いろいろ話す中、AさんはSさんにふさわしい書体と文句と想い、図書館に通われ決めたそうです。2枚の作品は2m×70C 1.7m×45Cと大きいものでした。額装しますと2まわり更に大きくなります。それからが私の出番です。作品をじ-とながめながら、額縁と生地を数点提案し、飾る場所をお聞きし決定、2m×70Cは和室(たて用)1.7m×45Cは居間(よこ用)とのこと。和室用の額は巾5C 外内に細い金が入ってるHVL型、宗達(この風合、色が好評なのです)を使い、書文字に合ったブル-系の柄のドンス地を使うことにしました。居間用の額は、シルバ-と濃い茶の近代的な型.色を使用。年末迄仕上げるお約束で、受けさせて頂きました。額が上ってくる前に作品を裏打ち(しわしわがピ-ンとなる)生地の貼込みをし、工場からの額縁を待ちました。数日後、大きなダンボ-ルが届き早速、作品セット、アクリルには帯電防止済でほこり止めをし、しつかりと吊紐を結びAさんSさんの来店を待ちました、するとAさんの書道の先生.お仲間の生徒さん4人が来店され1時間以上 作品.額装談議つきない感想談議の中、Sさんご夫婦が連絡を受け大きな車で引き取りに見えられました。書き手のAさんも喜こびをかくせず、Sさんご夫婦も2点作品.額装に満足され、当方から重量に耐えられるフックと額受けを提案しました。書家の方は1枚の作品を書き上げるに何枚も何枚も書き直し、1文字1文字思いを込めて仕上げます。それを飾る方も大きな喜びと満足.先生お仲間の方々からのおほめの言葉、その場にいたみんなが喜べた良き日でありました。 M.Y