浦和店のお客様、佐々木様の古くなった掛け軸を修復いたしました。 佐々木様は多くの掛け軸をお持ちなのですが、この最初の軸は長年の経過により横スジが多く入り、それが破れとなっておりました。 修復は裏側より横筋を埋め、しみ抜きを行いました。軸先は黒壇を使用。布は作品をより美しく見せるように明るい裂地で仕上げました。 2本目はかなりの破損と汚れがありました。 作品全体を新井、破れた個所を補修し、表装をし直しました。 このように修復は破れやや汚れを補修するだけでなく(布地を新たにすることにより)、作品自体に新たに息吹を吹き込んで甦らせることができます。そうすることにより、長く伝わってきた(伝えてきた)大切な家の思い出が詰まったものを、改めて大切に伝えてゆこう、という気持ちになります。 この年末に改めて家(実家)の大切なものに心を向けるのも良いのではないでしょうか。