「和物」の額装例をいくつかご紹介いたします。

古布額装

まずはこちら。 アンティークの着物の裏地を使った「古布額装」です。 鼓を抱えた童子と扇で口元を覆った童子がなんとも言えません(笑) 青いのは犬でしょうか?

古布額装-所々ほつれが見られる

額に入れる前は所々ほつれが見られ、今にもボロボロに裂けてしまいそうなほど脆い状態だったのですが、≪裏打ち≫を施すことで布を丈夫にしました。 それから、今回は童子が主役の額装なので仕方がないのですが、実はこの古布 「逆さま」になっています。 左上の「青海波」という文様は本来であれば、波ですので下図のような向きになるのですが、文様に従っては童子が逆さまになってしまうので、やむをえず。 青海波 つづきまして、よくある練習用半紙に書かれた書作品を額装した例です。

半紙作品額装

写真の黒い額縁は、いわゆる

≪デッサン縁≫といわれるもので、≪和額≫とは異なります。 たいていは水彩画や版画を入れることが多いのですが、今回は≪マット≫に和の布を用いることで書作品でも違和感のない「和モダン調」に仕上げました。 まずは半紙のシワをピンと伸ばし≪裏打ち≫を施して紙を丈夫にします。 続いて紙マットに布を貼りつけて、作品サイズに合わせて切り抜きます。 ※今回は切り口から赤が見えるように、赤いマットを使いました。

半紙作品額装-マット切断面の赤が良いアクセントになっている

この切断面の赤は、お好みによって他の色に変えることもできます。 また、切断面が見えないように布で巻き込んでしまうことも可能です。 当店ではお客様の様々なご要望にお応えするため、多様な額装をご提案しております。 手元の作品を飾りたいけれど、綺麗に魅せる方法わからずお悩みの方 ぜひ、店頭スタッフまでご相談ください。 お客様のご要望と作品の状態に合わせて、最適な額装をご提案いたします。 ご来店お待ち申し上げております。