ねこちゃんとわんちゃんが描かれた絵画を、大切に、大切に抱えてT様がご来店いたしました。
こちらの絵画を一日でも早く額装したいとご希望でした。
一日でも早く…には、訳がありました。
上の写真は額装後のものですが、真ん中の愛猫「れんげちゃん」の前足が1本描かれています。
「れんげちゃん」は、いわゆる保護猫です。外の世界が過酷なことは想像に難くないです。
そうした中、怪我や病気に侵されていて、獣医さんには、どんなに治療をしても余命は数ヵ月と言われたとのこと。
人懐っこいれんげちゃんは、この様な状態で、T様のお宅に引き取られたそうです。
そして、T様とわんちゃんたちと、仲良く暮らし始めました。
実は、この絵画を描いた作家さんも、こうした事情を受け止めて、通常は半年待ちのところを、超特急で仕上げてくださったそうです。
大切な作品なので、通常の基本額装にプラスして保存額装もご提案しました。
上の画像は、マットの裏側に、同じく絵画を裏にして重ねた状態ですが、絵画の固定に額装専用テープを使用せずに、保存額装用の部材を使用して固定しました。
大切な絵画にはノンストレスで、作品をマットに固定する方法です。
上の画像は、絵画の裏側に「悪性ガス吸着ボード」「中性合紙」「保護シート」を入れ、アルミ額のあまり深みのない額ですが作品の劣化を遅らせる保存額装を施しました。
一番大切なダストカバーは、UVカットアクリルに変更しています。
下の写真をご覧ください。
「れんげちゃん」もまんざらではない表情です。れんげちゃんのくつろいで安心した様子に、知らないうちにこちらも和んで癒されていました。
わんちゃんたちとも、こちらを向いて並んで・・・
「れんげちゃん」温かな「家庭」で永く、生き抜いてね。